・強酸性次亜塩素酸水：ｐH値2.7以下    濃度20～60ppm

・弱酸性次亜塩素酸水：ｐH値2.7～5.0　濃度10～60ppm

・微酸性次亜塩素酸水：ｐH値5.0～6.5　濃度10～80ppm

微酸性次亜塩素酸水は最も中性に近く安全性の高い除菌水です。消毒剤と言えばアルコールや次亜塩素酸ナトリウム（漂白剤の成分）が、比較的殺菌力が高いと様々な場所に使われています。医療関係施設では細菌の種類に応じ、消毒剤を使い分けされています。しかし、次亜塩素酸水はこれらの消毒剤で除菌できるほとんどの菌に作用し、同じような除菌効果を発揮できることがわかっています。そのため、次世代の消毒剤として次亜塩素酸水が注目されています。

新型コロナ感染症拡大の影響により、厚生労働省では予防対策として、消毒用アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどを推奨しています。

厚生労働省が発表している「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム同類性に関する資料」の中で、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムよりも高い殺菌活性（殺菌力）を示す。という記載があります。また、一般社団法人日本電解水協会は、次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに効果があることは十分推測できるという見解を示しています。さらに、経済産業省からの要請を受けた、独立行政法人製品評価基盤機構は、6月25日に第5回新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会を開催し最終結果報告をとりまとめ、今まで公表済みの結果に加え、新たに2種の界面活性剤、及び一定の濃度以上の次亜塩素酸水が、新型コロナウイルスの消毒に対して有効であることを発表しております。

アルコール消毒や次亜塩素酸ナトリウム（漂白剤の成分）は人体への刺激が強く、肌荒れなどを起こしますが、微酸性次亜塩素酸水は刺激臭も少なく、人体への影響も少ないので安心です。

微酸性次亜塩素酸水については各種殺菌剤との比較試験によって次亜塩素酸水ナトリウム（漂白剤の成分）と同等以上の殺菌効果が得られ、残留性も低いために食品中の栄養分に及ぼす影響は水道水処理と等と比較しても同等である言われております。細菌、真菌、ウイルス

に効果があり、アルコールに高い抵抗力を持つノロウイルスにも有効です。

アルコール消毒に対してノロウイルスなどの一部のウイルスは抵抗性があるので効果がありませんが、微酸性次亜塩素酸水は除菌範囲が広く、即効性があるのでウイルス感染の予防策として十分活用することができます。

微酸性次亜塩素酸水は殺菌するとすぐに分解されてしますとても不安定な物質です。残留しにくいことや殺菌効果がすぐに現れることにつながりますが、それと同時に殺菌したい場所が汚れていたりすると十分に殺菌ができません。汚れに反応し効果が失われてしまうからです。微酸性次亜塩素酸水を使用して除菌したい箇所がある場合は、汚れなどを取り除いてから使用することでより効果があります。

市販の消毒剤と比べ価格が高いか。

微酸性次亜塩素酸水はアルコールや次亜塩素酸ナトリウムと比較して使用期限が短い。保存状態にもよりますが、1ヶ月～半年で効果が薄れてしまいます。